キュビズム・カフェでお茶しよう

キュビズムファンはマストの博物館


チェコで一番キュビズム建築を見れるのは、おそらくプラハでしょうが、個人の家だったり、会社の持ち物だったりして、インテリアを見られるところは限られています。
でもキュビズム好きがまったり半日は楽しめる場所があります。

そう、キュビズム博物館&その中のショップとカフェ。

ヨゼフ・ゴチャール(Josef Gočár)設計の、黒い聖母の家(Dům U Černé Matky Boží)、通称ブラック・マドンナと呼ばれるこの建物全体が博物館になっていて、カレル・チャペックのお兄さん、ヨゼフ・チャペックの絵をはじめ、絵画はもちろん家具にいたるまで充実の博物館。じっくり2時間ぐらいかけて見たいところです。

地階のショップではキュビズム関連の書籍、パヴェル・ヤナーク(Pavel Janák)デザインのコーヒーカップなども購入できます。

ここの入口のドアもステキですので見逃すべからず。そして感動の階段。


2階(ヨーロッパ式にいうと1階)のグランド・カフェ・オリエントはバー・カウンターやランプもキュビズムデザインです。テラス席もありますが、もちろんキュビズム・ファンはインサイドで(きっぱり)。

そしてキュビズム・ドーナツなるものまであります…。このネーミングだけで頼んでしまうファンがいっぱいいるのでしょう(おまえだっちゅうの)。普通のパン屋さんで3分の1の値段で買えるのでやめておきましょう。。。形は丸ですけどね。

決して安くはないですが(プラハの物価としては)、サンドイッチなど軽い食事もできてメニューも豊富。時々ジャズなどの演奏があります。

日曜日訪れたPečkyのガイドさんは“オリジナルじゃない”と言ったけど(最近リオープンしたので確かにそうですが…)、デザインはちゃんとゴチャールです。まだ彼が若かりし頃のデザイン。作者は違えど、ゴチャールに影響を受けたリスカの教会のランプとやはり感じが似ています。

ネクラノヴァのアパートと同じで、プラハキュビズム・ファンが定期的に通ってしまってると思われるステキなカフェ。旧市街広場、共和国広場、ヴァーツラフ広場と中心にある3つの広場からも近く、観光中のひとやすみにもおすすめです。