ゆく年くる年in Prague

遅ればせながら…PF2009


みなさま、ご無沙汰しておりました。2009年も始まってはや半月ですが、いかがお過ごしでしょうか。

プラハ、めっちゃ寒いです。私がこの街に住み始めて経験した最高に寒かった気温が確かマイナス18度。
今年の冬は久々にマイナス10度を越える日を数えました。外に出たくなくなります。。。
でもま、1月1日の夜は恒例のレトナーから打ち上げる花火なのでシュテファニク橋で凍えそうになりながら鑑賞。



もうカメラを持つ手が寒すぎてブレまくり→途中で放棄(笑)。2009年にちなんで、全行程が999秒だったそうな。
じっとしてるのがツライほど寒くても、連続して開く大輪の夜の花にチェコの子供達は大歓声。ヴルタヴァ川の河畔でたっくさん人が見ているの、わかるでしょうか。

今年のクリスマスはずっと改築していた元アパートへの引越しやらでゆっくりできなかったのですが、年越しはよく行く音楽カフェ、バルビンカで過ごしました。ここでもやっぱり花火(し、室内なんですけど…)。


チェコ語のブルースを聴きながら、シルヴェストルの夜は更けていき…そしてお腹がすいた人は、カフェの奥の部屋に行くと、どっからもってきたのコレ?っていうような大鍋に用意されていたグヤーシュが振舞われるというしくみ。


パンをこんな風に入れて食べるのが労働者風。





入口にはいつも黒い帽子をかぶったイジーさんがいて、訪れた客がどこに座るべきかを案内しています。
彼はあのカプリツキー氏の例の図書館騒ぎを皮肉って、建設予定地だったシュペイハルに「クラウス大統領の本棚」というかなり笑える冗談本棚を置いて注目を集めた人。かつてこのカフェの名前を持つ政党を作ったこともある興味深いおじさまです。「あの本棚はどこに?」と尋ねてみたら大笑いされ、そばにいたお友達と思われる人がひとこと、「盗まれちゃったんだよ。」
うーむ。誰かがあれを使っているのか…気になるところ。

それはともかく、その建築家のヤン・カプリツキーさんの突然の訃報を聞いたのは昨日の早朝のこと。71歳だったカプリツキーさんですが、ちょうど娘さんが生まれた日の夜、亡くなってしまいました。Vítežné náměstíのそばで倒れ、通りすがりの人が救急車を呼んだとのことですが、もう手遅れだったそう。。。心から残念です。せめて彼のあのデザインの図書館がプラハに出来たらよかったのに(しつこいようですが…)。ご冥福をお祈りします。

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。