トラムの利用案内
トラムの話第二弾、というか先に書くべきだった基本的な使い方について。ついこないだ7月1日から値上がりしました。ＥＵ加盟の副産物なのかインフレ激しい昨今。私も値上がり前日に定期券を駆け込み購入。考えることはみな同じで長蛇の列、ケチ根性もいけないんだけど待ち時間が1時間を過ぎるとさすがに、どうしたって売り子が一人だけなんだ！とイライラしてきました。が、顔色ひとつ変えず黙々と並ぶチェコ人．．．う〜ん我慢強い。
さて、基本的なチケットの種類と新料金は下記の通り。 〔1コルナ(kc）＝約５円〕
・乗り換え不可能な１回券―１４kc〔旧８kcチケット〕…２０分有効
・乗り換え可能な券―２０kc〔旧１２kcチケット〕…７５分有効
ただし月〜金の２０時〜翌５時までと土日祝日は９０分まで有効
・１日（２４時間）有効チケット―８０kc
・３日（７２時間）有効チケット―２２０kc
・７日（１６８時間）有効チケット―２８０kc
・１５日（３６０時間）有効チケット―３２０kc
子供（６〜１５歳）は半額、６歳未満、身障者、介護犬、赤ちゃんの乗ったベビ ーカーは無料。普通の犬（笑）は２０kcに変更！されちゃいました。
チケットは地下鉄、トラム、バスに共通。プラハ市内（Ｐまたは０ゾーンという）以遠へ行く場合は追加料金が発生しますが、ルズィニエ空港も含めたいていの観光スポットは２０kcチケットでカバーします。
定期券は1、３、６ヶ月、最長1年分(4160kc)まで買えます。主な地下鉄駅のチケット販売窓口へパスポートと顔写真を持っていくとその場で作ってもらえます。
≪乗り方≫
１．街中の“trafika"と看板のあるキオスク、ツーリストインフォメーション、主な地下鉄駅、ホテルなどでチケットを購入。地下鉄駅やトラム、バスの停留所にある自動券売機からも買えますが、なんだか信用できなくて（笑）私はいまだ試していません。
２．トラム路線が出ている地図（10000:1ぐらいの縮尺がベター）をゲットする。本屋さん、インフォメーションセンターなどで道路に赤い線と丸い停留所マークがついている地図を探してください。おおざっぱなのでよければプラハ市交通局のサイトから→http://www.dpp.cz/en/index.htm
３．現在地と目的地に近い停留所を結ぶ路線番号を地図で探し、右上写真のように路線番号がある停留所で時刻表を確認しましょう。路線ごとに駅名と所要時間が出ています。"pracovni den"=月〜金、"sobota,nedele"=土日と分かれていて、土日はぐっと本数が減ります。青地に白抜き数字の路線は夜間（０〜４時位）路線。４０〜６０分に１本ぐらい出ています。
４．時間はかなり正確です。お目当ての路線番号のトラムが来たら乗ります。どの扉からも乗降できますが、開かない場合はドア横の緑のボタンを押しましょう。停留所では何台か続いて停車すると後ろのほうでもその場でドアを開け乗降させます。そんなとき前のほうで待っていたら通過されてしまうので後ろへ走りましょう。チケットは車内で改札します（○日券の類は初回乗車の時のみ）。地元の多くの人は定期券なので改札していませんが、タダ乗りは（物理的にできるけど）見つかると４００kc（その場で所持金が足りない場合は倍の金額）の罰金なのでご注意を。
５．車内の数箇所に全停留所名が出ている表があるので車内アナウンスと景色を確認しながら目的地まで。停留所につくと「…（その停留所名）、プシーシュティーザスターフカ・・・（次の停留所名）」とアナウンスします。たまにズレてるのはご愛嬌。
まずは乗り換えなしの短い距離から試してみましょう！ 歩くのとまた違った楽しさですよ。最後にトラムを楽しむところをいくつか紹介してみます。
☆市内交通博物館 Patockova4, Praha6 トラム1,2,15,18,25 Vozovna Stresovice下車。土日祝日のみ９〜１７時までオープン http://www.dpp.cz/
前々世紀からの古い木枠の窓のトラムやバスの実物がたくさん。トラムに付いてる昔の広告も興味深い。昔のトラムはかわいいけれど冬はすごく寒かったのだとか(by旦那)。子供に大人気ですが私も大のお気に入り。1875年初めてプラハを走ったトラムは馬に引かれていたんですねぇ。休日にはここからプラハ城、ヴァーツラフ広場など見所をめぐる91番の観光トラムが出ています（別料金25kc）。
☆tramvaj11 ヴァーツラフ広場のど真ん中に出現した古いトラム11番を改造したかわいらしいカフェ。春〜夏はテラス席もありますが、ここは是非車内で。食事もできます。ラズベリーパフェがおいしい。
☆le tram Smeralova12，Praha7 トラム1,8,15,25,26 Letenske Namesti下車。
古いトラムの椅子などがインテリアに使われているbar。プラハの英字新聞プラーグポストに詳細が出ています。http://www.praguepost.com/P03/2005/Art/0331/featu1.php
