チェコの蒸気機関車に乗る

横から見ると…


夏に数回(7月に2回、8月に2回すべて土曜日)、70年ほど前の蒸気機関車が走っていると聞いて、世界遺産で有名なクトナーホラの少し南、カーツォフ(Kacov)という村まで行ってきました。
子供たちに大人気でほぼ満席。全席指定ですが、始発のプラハ本駅ではこの機関車のチケットは買えず、プラハ・ブラニーク(Praha-Branik)駅でのみ指定券が買えますので窓際席ゲットのためには是非ここで。http://www.cd.cz
我々はプラハ本駅からチケットなしで乗り込み、検札のときに車掌さんから買いました。プラハにも鉄道おたくのような人たちがいっぱいいて撮影に余念がありません。





汽車は黒い煙を吐きながらプラハの街を抜け、ヴルタヴァ川から支流のサーザヴァ川沿いに走ります。みんな窓から顔を出しています。森の空気が気持ちいい。。。


でも時々汽車が木々の脇をギリギリに走り抜けるので、ぼぉ〜っと顔を出してると頬をはたかれますのでご注意を。「窓から顔や手を出さないで下さい」などという親切なアナウンスは一切なし。小さい子供も自分のことは自分で、という感じ。
ささやかな食堂車もあります。ビール、ワイン、温かいココアなどの飲み物はじめ、ソーセージ(チェコ語でパーレックparek)も。でもみんな思い思いのサンドイッチや果物、お菓子などを持ち込んでいます。
行きは約4時間、帰りは3時間の日帰り旅行です。現地ではポウチpoutと呼ばれる移動遊園地が来ていて、そこで3時間ほど遊んで帰ります。
カーツォフの村は、中心にホテルが1軒あるだけの静かな田舎の村ですが、一つ前の駅チェスキー・シュテルンベルク(Cesky Sternberk)にはきれいなお城があります。http://www.hradceskysternberk.cz今回は寄れずに残念でしたが、子供のころ1週間ほどキャンプで訪れたという旦那は「カルルシュテイン城よりも好き」と言っていました。ガイドブックに載っていない素敵なお城があちこちにあるチェコ
一度手直し中のお城の中を見学したことがありますが(足場すらよくないところを見せてくれるのには驚いたが)、壁のレリーフやら天井の絵やら修復するのは気が遠くなるような作業。共産体制が崩れて多くのお城が国から持ち主の元貴族などに返還されましたが、見学できる状態じゃない廃墟のようになってるお城も。まだどこかに日の目を見ないお宝が眠っているかも。。。