チェコのTV番組の観客になる!

秒刻み…

チェコで見られる地上波TV局は、日本のNHKにあたるチェスカー・テレヴィゼ1、2(チェー・テー・イェデナ、ドゥヴァと短くして言う)とアメリカ資本のノヴァ、プリマの4つだけ。人口が日本の約10分の1ですからね。。。
昨日は時々公開番組を見に行ってる旦那のお母さんに誘われて、先週からプリマのゴールデンタイムで始まった“vyvoleni”(呼ばれた人、選ばれた人の意)という番組の公開生放送に行ってきました。
一口に言ってチェコ版“サバイバー”みたいな番組といえばいいのでしょうか。1回の放送時に素人の応募者3人が登場し、前もって作成した紹介VTRやスタジオ内でのやりとりなどを経て、一番感じがいい、と思った人に視聴者が電話かショートメールで投票する。最も多かった人がスタジオに隣接している別荘に迎え入れられる。放送のたびに住人が増えるしくみだが、この別荘は24時間カメラが回っていて、住人の生活ぶりやらを平行して放送。テロップこそ出ないがこの辺は“あいのり”っぽい。
サバイバーは何ヶ月もかけてるけど、こちらは全13日間の短期決戦。最後はこの別荘の住人の中から一人最も視聴者の人気を集めた人に豪華商品と賞金が贈られる、というもの。トヨタパナソニックがスポンサーになってます。チェコ語のみだけど雰囲気はなんとなくわかる番組のサイト→http://www.vyvoleni.centrum.cz
夕方16時半からのリハーサルに始まり休憩を挟んで21時の本番終了まで約5時間、プラハ郊外の工場跡地にこの番組のためだけに作られた撮影現場で過ごします。秒数まで出てるスケジュール表(わかりづらいですが右上の写真)が現場専用食堂の窓に貼られていました。
観客といっても出演者が出てくるときやADさんの指示に合わせて拍手をしたり、カラオケで盛り上げるためのタンバリンみたいなのを鳴らしたりするだけ。少しだけだけどギャラも出ます。いろんな番組に参加してきたお母さんがいうように「イマイチな段取り」(笑)でしたが、集まってきたひとたちは学生さん中心で、ここでもサンドイッチや飲み物、お菓子を持ち込んでおり、遠足のようになごやか。出演者の友達や家族もいて盛り上がっています。
前説するADのお姉さん

司会者は女優のテレザ・ペルグネロヴァー(Tereza PERGNEROVA)。父親が有名な詩人だった関係で10代のころからTVで活躍していた彼女は2度、ヘロイン中毒で入院経験があり、2年のリハビリ生活を経て初の復帰作。2歳の息子の親権もようやく取り戻したとあって、話題性にはもってこい。お母さんも彼女が見たくて参加したらしい。
私は初めて見たけれど、声がかわいらしく早口でも聞き取りやすく、饒舌な手振りが特徴的なプロフェッショナル。日本でいうと誰だろう…思い当たらない。
チェコ語の質疑応答はほとんどわからなかったので(悲)、この夜選ばれたオストラヴァ出身のエミールが妥当なのかどうなのか、私には判断できなかったのですが、お母さんに「同じ意見?」と聞いたら、「そう。一番感じよかった」とのこと。TVが楽しめるようになるのはいったいいつのことやら…。