プラハ近郊の民俗博物館、チェルヴェニー・ウーイェズド

これ全部博物館。。。広い!

ここのところ少し、夏を取り戻したいいお天気が続くプラハ(27〜28度ぐらい)。暖かい日、遠足がてらプラハ郊外の一軒家博物館に行ってみるのはどうでしょう。
プラハの中心からカルロヴィ・ヴァリ(ドイツ国境近くの有名な温泉地)へと続く道を西に20キロばかりいったところにお城のように大きな博物館が2002年にできました。17〜20世紀初頭のボヘミアモラヴィア、あるいはスロヴァキアの農家の生活が再現され、まるでそのおうちにお邪魔したかのように見られます。
東京の江戸東京博物館をもっとリアルにしたチェコ版、あるいは韓国は水原(スーウォン)にある韓国民俗村の規模を小さくしたチェコ版、とでも言えるでしょうか。
周りは郊外の住宅街といった風情ですが、博物館の前には一面に広がる小麦畑も。もう穂を垂れています。

小麦畑の一方は牛がのんびり草を食む牧場、そして道端にはケシの鮮やかな花が!

そのへんに生えていていいのか?と思うものの、初めて見たケシの花、なかなかキレイです。
さてここ、農家風のお庭もあって、水車小屋、池、あひるに鴨、ヤギまでいます。やらせ(by旦那…)にしてはよくできていて十分楽しめます。パンをねだるヤギたち。葉っぱも食べます(あげるなっ)。

お庭は60コルナ、館内は120コルナの入場料です。チケットを買うところにはアンティークの農家グッズ(鍬とか鋤とか、飾り物など)も売っていて、これから田舎風カフェとかレストランをやるひとには見逃せない品揃えです。面白いおみやげとしてもよいかも(イヤがられる可能性もあるが…)。
館内はガイドのお姉さんと一緒にまわります。チェコ語の説明だけですが、本当に昔の豪農の家に足を踏み入れたよう。よくできています。当時の家具や民俗衣装も面白い。「モラヴィアのほうが色使いが上手と思う」と旦那。ピザを焼くような大きな釜(パン用)もあったり、お酒を家で作れる設備があったり。かなり忠実に再現されているようなので、きっと歴史や文学を学んでいる方にも興味深いことと思います。台所は実際に使えるのだそう。ここで結婚式やパーティもできるそうです。
併設されたレストランもおすすめです。軽食しかいただきませんでしたが、周りのテーブルを見るととてもおいしそう。メニューには伝統的チェコ田舎料理が並んでいます。
今回試してみたのはケシの実をたっぷりふりかけたケーキ(ちょっとクネドリーキ風)とサラミの盛り合わせ。とても美味。

インテリアもお皿ももちろん田舎風。ちょうど我々が食べていた時に後ろにいたウェイターさんたちの話しているのが聴こえてきたのには、このお皿、よく盗まれているらしいです。。。お客に。…いけません。第一重いですしね。

車でなくても、地下鉄B線終点のズリチーン(Zlicin)からバス307番で行けます。地図はここから↓
http://www.mapy.cz/search.py?&sz=1&lo=50994424&la=180252960&hl=pnt=440254_-5546777_select&rn2=%C4%8Cerven%C3%BD+%C3%9Ajezd&rp2=50994422_180252987&zi=3
Hrad Cerveny Ujezdのデータ
  サイト : http://hrad-cervenyujezd.cz(英語もあります)
  開館時間:年中無休、4〜10月…9:00〜18:00(最終案内17:00)
               11〜3月…9:00〜17:00(最終案内16:30)