ヴルタヴァ川を船で行く日帰り旅行

船からムニェルニーク城を見上げる


モラヴィア地方まで行かずとも、プラハからバスでわずか40分のところにムニェルニーク(Melnik)というワインを楽しめる街があります。ヴルタヴァ川を北へたどっていくと、地図でみるとプラハの真上ぐらい、ちょうどラベ(Labe、ドイツに入るとエルベ川とその名を変える)川との合流地点の風光明媚な城下町です。
地下鉄C線の終点、ナードラジー・ホレショヴィツェ(Nadrazi Holesovice)からバスが30〜60分おきぐらいに出ていますが、今回は早起きして7時に出航する船で行きました。ヴルタヴァ川を54キロ、6時間かけて下ります(大人420Kc、子供210kc、6歳までは無料)。
乗り場はダンシング・ビル(Tancici dum)のあるイラーセク橋(Jiraskuv most)とパラツキー橋(Palackeho most)の間のラシーノヴォ河岸通り。チェフーフ橋(Cechuv most)から出ている観光客用の遊覧船と違い、こちらは地元民で一杯です。暖かい時期のみ。出航日などの確認はこちらから→http://www.paroplavba.cz/index2_en.php?page=linkove_plavby_en.shtml


あいにくの曇り空でしたが、川からのんびり眺めるプラハの街並もよいです。


急な川底の変化に対応するダムのような水門(zdymadlo、英語ではsluice gate)設備がいくつかあり、その度に船はとまり、水の量を調節してから進みます。


キュビズム建築の橋、Libensky most(リベンスキー・モスト)をこの角度でじっくり見られるのも船ならでは。


船長さんは船の一番高いところで舵を握っていて、橋が来るたびにひょいっと頭をさげてくぐります。くぐり終えると拍手が。


内装もなかなか洒落ていて、ビールはもちろん、軽食もいただけます。しかしここでも大量の飲み物と食べ物を持ち込んでいるチェコ人。。。6時間と長いので、トランプをしている子供たちも。


ヨゼフ・ラダ(Josef LADA)のイラスト付きポテトチップスがチェコらしい(おいしい)。


いよいよムニェルニークが近づき、ヴルタヴァ川をショートカットした運河を進みます。



冒頭右上写真のように、お城が見えてきます。下に見える段々畑のようなのはワイン畑。船を降りたら、みんなについていけばすぐお城へたどり着きます。お城へ続く坂道からは今きた運河とヴルタヴァ川とラベ川の合流地点を眺められます。


教会もちょっとのぞいてみました。すごいのはここの地下にあるおびただしい頭蓋骨でできた小部屋。写真は遠慮しときました…。涼をとるにはもってこい。



お城は前回行ったので今回はパス。バロックの家具など、一見の価値あり。14世紀からあるという地下のワインセラーは必見!ワインづくりの博物館になっていて、ここで作られているワインも飲めます。私は白ワインを飲みましたが、フルーティな香りでいけます。http://www.lobkowicz-melnik.cz/english/sklepyv.htm


帰りはバスであっという間にプラハへ。お城からバス・ターミナルまでは歩いて10分ぐらい。Autobusove nadrazi(アウトブソヴェー・ナードラジー)と書いてある矢印に従って歩いていけばわかります。29番ポールのプラハ行きに並びましょう。大人一人38kc('05年9月現在)。
戦利品は二つの白ワイン。ここの試飲コーナーに置いてあるZamek Melnik(ムニェルニーク城)110kcと聖ヴァーツラフのおばあさんの名前からとったLudmila(ルドミラ)80kc。ルズィニエ空港でも見かけましたが、2倍ぐらいしていた…。重いけど珍しいチェコワイン、船便サービスもあるようなのでおみやげにおすすめです。