これぞ先進国!北欧デザインをめぐる旅 vol.1

これは食べられるもの?

〜★アルネ・ヤコブセン三昧のデンマーク篇★〜
みなさま、ご無沙汰しておりました。プラハは秋に入る前の最後の夏の頑張り、といった感じの暖かい日が続いています。
1週間ばかり(日記のブランクと一致してませんけど…)初めてのスカンジナビアに出掛けていました。ほんとにプラハ・ルズィニエ空港から2時間もかからないので、なんだか海外旅行というより、お出掛け、といった気分。日本から直行便で来る友達とコペンハーゲンのホテルで待ち合わせ。共に都合のつかない旦那はペットと共に置き去りです(笑)。「行っていいよって言ったわりには後でぶつぶつ言ったりしない?」「そうそう、わざといじけてたりね!」なんて話をしながらも、久しぶりの再会がとても嬉しく、あっという間の1週間でした。
お洒落なものに目ざとい友達が最近気になる北欧デザインものを実際に見てみたい、ってところに便乗したんですが。。。発端のひとつはこれ。

特徴ある椅子のデザインで有名なデンマーク人デザイナー、ヤコブセンのスワンチェアーシリーズ。彼のデザインしたヤコブセン・スイートもあるというコペンハーゲン中央駅から程近いRadisson SAS ホテルのロビーにて。

このカプセルみたいな椅子は通称エッグチェアーと呼ばれるもの。包まれているみたいで座り心地抜群です。
でもこのアルネ・ヤコブセン、私は家具デザイナーだとばかり思っていたのですが、れっきとした建築家でもあり、劇場や建物から食器にいたるまで、あらゆる作品を残しています。彼の経歴についての日本語サイト(MOMAのサイト)→http://www.momaonlinestore.jp/jacobsen.asp?shopcd=11111
公式サイト:http://www.arne-jacobsen.com/

彼がほとんどまるごと手がけた街、ベルヴュー(bellevue)まで足をのばすことに。
コペンハーゲンから電車で北へ30分ほどの静かなビーチを持つ街で、暑かったので泳いでいるひともいましたが、特に観光客も見当たらず、ひとはまばら。海岸沿いをお散歩しながら、海一望のカフェで一休み。

途中、海岸通りにたくさんなっていた小さいりんごのような赤い実。おいしそうなんだけどなんだろう? 気になります。


ビーチの監視台もヤコブセン・デザイン

ガソリンスタンドもこの通り。彼の椅子と似ていてすぐわかります。

駅のそばには劇場も。中のインテリアも素敵。



なんというかシンプルなんだけど温かみがあって、個性も強く出ているのにアクがなくどこまでも洗練されているんです。。。短期間ながらいろいろ歩き回って見て北欧デザイン全体にあてはまる特徴のように思いました。
インテリアからカトラリーまで全部彼のデザイン、というその名もレストラン・ヤコブセンでランチ。

ここのテラスからも海が一望できます。

本場のサーモンをたっぷりと。

ここにも彼のデザインした椅子たちが。壁や天井、床のじゅうたんの柄にいたるまでよく考えられているのがわかります。


かもめとお散歩しながら、駅まで帰ります。

行政が(つまり街が)ひとりのデザイナーに街のデザインを頼むって面白いし、このトータル感は素晴らしい。本来なら何てことない郊外のビーチがとてつもなくお洒落な街に思えるのでした。