北欧デザインをめぐる旅 vol.3
〜★コペンハーゲン・カナルツアーと海辺の美術館、スウェーデンへ小旅行篇★〜
冬は午後3時には暗くなってしまうという北欧も(プラハも4時には暗くなる)、日が長い夏は地元の人も旅行者も目一杯明るい夜を楽しんでいる様子。夕方成田からの直行便で到着した友達と街をぶらぶらしていたらちょうど最終のカナルツアーの舟が出るところに出くわしたので駆け込み乗船。
オランダを思わせるレンガの建物が目に付きます。
このモダンな建物は通称ブラック・ダイヤモンドと呼ばれる王立図書館。
舟が橋の下をくぐるときは、本当にギリギリなので首をかがめないと大変なことに。
運河の両岸には個人所有らしき小さい舟が、夏の別荘代わりのように使われており、優雅な水辺のディナー風景があちこちで見られました。
鴨のお母さん(お父さんかも)が運んできてくれたえさを懸命に取りにいくまだ満足に歩けない子鴨。いっぱい食べて大きくなってね!
洗練された都会でありながら、自然も豊かなコペンハーゲン。
ローゼンボー離宮の周辺は美術館が点在する広い公園です。
寄る時間がなくて残念だった映画学校。映画博物館を併設した重厚な建物。
短い滞在で行きたい美術館全てはとても周れませんでしたが、コペンハーゲンから海岸線沿いに北へ電車で30分ほどいったフムレベック駅そばのルイジアナ現代美術館は抜群のロケーションで、半日ぐらいゆっくり過ごしたいところ。
駅の待合ベンチ。
駅からは10分ぐらい歩きます。家々のバルコニーや道端の花がきれい。
ツタのからまる正面入口。
広い館内に贅沢に配置された彫刻や現代絵画を見ながら周ると…。
海一望の広〜いガーデンに出ます。カフェもあって素晴らしい見晴らし。
子供たちが側転を競ってやりたくなる気持ち、よくわかります。
赤いポストが印象的なレンガ造りの駅舎。
さて、ここからコペンハーゲンに帰るのですが、コペンハーゲン中央駅を通り越して、さらに空港の駅も過ぎて終点まで行くと、海を渡ってなんと40分ほどでお隣の国、スウェーデンのマルメまで行けるのです。
パスポートをホテルに置いてきていた私たちは駅員さんになくても大丈夫かと確認し、大丈夫だといわれたので(いいの?)、予定にはなかったスウェーデンを数時間訪ねることに。
駅に着くとそこはもうスウェーデン。両替しなければなりません。ちゃんと駅構内に両替屋さん完備。でもこのあたり、怪しい人も多し。後でノルウェー人の元クラスメートと再会したとき、この話をすると、「マルメはスカンジナビアで一番治安が悪いところと言われてるよ」と教えてくれました。この駅以外は、夜だったけれど、そんなに怖い思いは幸いしませんでしたが。
少しのスウェーデン・コルナを持って、ここで夜ゴハンを食べてまたデンマークへ帰ろうということになり、しばしマルメの街を散策。
背中に哀愁のある彫刻たち。
CDショップに当たり前のようにヤコブセンのアントチェアーがあるあたり、北欧を感じさせます。(写真では見えないけど)
アールヌーヴォー風のパッサージュ。
とってもかわいいスウェーデン生まれの中国人ウェイトレスさんとの会話が楽しかったレストランで。レモン風味のおいしいミネラルウォーター。いろんな味があります。
ただのカフェなのに豪華なインテリア!
建物は古くないけれど、灯りの使い方が本当に上手。。。
物価は少しだけデンマークより安い印象でしたが、いずれにせよ東京の2倍強の値段と考えて間違いありません。言葉も通貨も似ているし、外国に来たという感じは全然しませんでしたが、スウェーデンに行った、という(パスポートはなかったのに…)事実に満足してデンマーク行き電車に乗ったのでした。