チェコの“国民”サーカス、ベロウセク・サーカス

くまがオートバイに乗る!


トラム(1,8,15,25,26番のいずれか)でスパルタ(Sparta)駅を降りると、スパルタ・プラハの本拠地、トヨタ・アリーナの道の反対側にカラフルなテントが見えてきます。

去年もここ、レテンスカー・プラーニュ(Letenská Pláň)に来ていた移動サーカス、ベロウセク・サーカスが先週からまた始まりました。11月の26日まで平日は17時から、土曜日と休日は14時からと18時からの2回、そして日曜日は14時からの1回と毎日やっています。

メインの会場になるテントの周りは、クラシックなキャンピングカーがずらり。出演アーティストやスタッフが動物テントとともにここで生活していて、サーカス村ができています。

公演前は専属バンドが盛り上げます。

動物とのふれあいコーナーもあって、子供たちに大人気。


犬とも仲良し。

これらの写真は全部去年見たときに撮ったものなので、今年も同じプログラムかは確認していません(あしからず…)が、よく訓練された馬、らくだ、象…といった動物たちがあっぱれな芸を次から次へ見せてくれます。ちょっと暗めですが。。。




このベロウセク・サーカス、85年以上の歴史をもつ、現在は7代目のベロウセク兄妹(姉弟かもしれない)率いる由緒あるチェコのサーカス。
40カ国以上を周り、80年代の終わりにはアメリカでも高く評価されました。ビロード革命で状況も変わったこともあって90年、チェコに戻り、現在は文化省お墨付きでオリジナル・チェコ・サーカス、“国民”(Národní)サーカスの名の使用を認められた唯一のサーカス団なのです。

http://www.berousek.cz

世界中から超人技を惜しげもなく見せてくれる素晴らしいアーティストのほか、ここの目玉はなんといっても動物たちの演技。
サーカスの動物、というと虐待まがいの調教をされていそうなイメージがあったりしますが、「動物たちに愛情と尊敬をもって接する」というベロウセク・サーカス創立当初からの哲学が生かされており、これが国際的に成功をおさめた一番の理由だそう。

ラストのメイン・イヴェントはいよいよこの方の登場。オートバイ乗りの熊くん!

上手にバランスをとって、丸いステージを器用にぐるぐるとまわります。

チェコの子供たちにとっても昔からサーカスは馴染みの娯楽。旦那も小さい頃から見てきたそう。会場では子供たちがなつかしの綿アメ(cukrová vata)などをつまみながら、熱心に見ています。大人も十分楽しめます。
チケットは直接会場もしくはチケットプロ http://www.ticketpro.cz チケットアート http://www.ticket-art.czなどで購入でき、席によって300kč(約1800円)、200kč(約1200円)、160kč(約960円)の3種類があります。この時期子連れ旅行中のみなさん、クラシック・コンサートより子供たちにはウケるかも。