プラハのクリスマスマーケット≪有料篇≫

ツリーも飾り始めました。


クリスマスマーケットはイルミネートされた街をお散歩しがてら見るのが醍醐味というものですが、有料のとこもそう捨てたもんではありません。広場のそれとはまた違ったラインナップだったりするし、きれいなお手洗い完備なので心置きなく飲めたりします。

近所のVýstavištěでも今年から屋内クリスマス市ができたというので行ってみました。
http://www.incheba.cz/main.php?pageid=497
屋外にもいくつか露天が出ていて、賑わってるところをのぞくとこんなものが。

ケータイが小さく見える、ダチョウの卵(中は空です。飾り用?)。ダチョウ肉も売っていて、旦那はさっそくお買い上げ。
ダチョウの卵1個が鶏卵の10個分ぐらいなんだそう。1回割ったらトンでもない量の卵焼きか〜などと考えながら、入口で10kčの入場料(ホームページでは20kčとありましたが…)を払い、中へ。

いわゆる通常期の市場っぽい商品もあり、クリスマスプレゼント用のブースもあり、いろいろ。でもね…。


…NINEって(笑)。これ、まさかクリスマスプレゼント用? 有料のクリスマスマーケットなのにさすがチェコ(笑)。基準ゆるすぎ。しかもスペル違うし(正しくはzdarmaまたはzadarmo=無料、の意)。

気を取り直して、隅々まで見て廻ります。

蜜蝋のろうそく。動物シリーズが楽しい。優しい色合い。


和紙のような素材の素朴な柄のクリスマスカード。


耳クッキーと大砲チョコという物騒な名前のお菓子二種。

それから、これ、最初何かわからなかったけれど、あまりにデザインがキュートなので目が釘付けに。

karo”と“žitovka”いう名前のこの商品、色合いといい、ロゴといい、東欧レトロここにあり、なデザイン。でもこれ何だかわかりますか?
チェコ語で“cikorková káva”または短く“cikorka”、ヒントはこれ。

チコルカ…そう、チコリの根で作ったコーヒーのことです。青紫の可憐な花はチコリの花、チェコ語ではčekanka(=チェカンカ)と言います。
昔、フランス語の先生(→かなりの年配)が戦時中コーヒーがなくて、代わりにチコリの根を炒ったものをなんちゃってコーヒーとして飲んだ、という話をしてくれたことがあって、それだ!とわかりました。チェコにもやはりあったんですね。

チコリコーヒーの由来とつくり方
http://homepage2.nifty.com/kaaatan/sakusaku/1_1.htm

ちなみにこの“karo”&“žitovka”は非売品(ブースの飾りだったらしい)で、それを売ってくれというと、「値段がわからないから、こっちのインスタントは同じ味だし、これ一瓶買ったらタダで付けてあげる」と言われてオマケ欲しさ(笑)に購入。

たんぽぽの根でも同様のなんちゃってコーヒーを作れるようです。チコリコーヒーともども飲んだことはなかったのですが、家に帰ってさっそく飲んでみた感想は…ミロ(笑)。色は確かにコーヒーそっくりなのですが、なんというか麦芽飲料みたいな味。でも体に優しい感じで、これはこれで悪くないです。コーヒーとは別物だけど。