Laibachのライヴ at Roxy Prague

すごい人気のライバッハ


旦那がファンのLaibachがプラハにやってくるというので、旧市街のRoxyまで見に行った私たち。
80年代からのバンドなので名前はどこかで聞いていたけれど、チラっと聞いた限りと外見からして、轟音ハードなバンドなんじゃないかと勝手に思っていました。でも実際に聞いたら、これが意外によかった!


というのも、今回のツアーのアルバム『VOLK』は国歌特集。ちょうど日韓共同開催のサッカーワールドカップのあたり、試合のたびに流れるいろんな国歌に興味を覚え、世界の国歌CDが私の中でヘヴィ・ローテだった時期があって、オリジナルはだいたい聞き覚えがあったから、わりと楽しめました。
今夜のライヴでも、Laibachがいろんな国の国歌を斬新にアレンジして演奏しています。ドイツ、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、イタリア、スペイン、イスラエル、トルコ、中国、日本、スロヴェニア


スロヴェニアは彼らの出身国なのでわかるとして、その他のセレクトは数ある国の中からどうしてこのラインナップなのかは謎。彼らなりの理由があるんでしょうけれど。。。

ライヴと同時にステージのバッグに流れる映像も、わかりやすいものなんだけれど、なかなかお洒落な印象。

そう、これは“君が代”のバックで流れたもの。深い青の空に日本の文字がひらひらと舞い落ちるイメージ。ひらがなもこうしてみると漢字から作られたとはいえ、字というより限りなく絵的な、丸みを帯びた美しいかたちだなぁと改めて思ったり。。。

Roxyには何回か来ているけど、この日の混みっぷりったらありませんでした。

圧倒的に男性ファンが多いから、周りがデカくて埋もれてしまいます。それでも懸命にカメラを握っていると、いろんな人が「もっとこっち来て撮らなきゃ!ほら、こっち!」みたいに前へ真ん中へ連れていってくれて、旦那とはぐれつつ(笑)も、優しいチェコ人Laibachファンたちのおかげで、写真満載のブログが書けるというもの。


私のカメラを見て、「日本製? 日本製の電化製品は何でも素晴らしいね! もし問題なかったら、僕のアドレスに写真送ってくれない?」と頼む人も。期待通りか?だけど、送っときました、ハイ。せっかくいい場所空けてもらったことだし。

合衆国の国歌はだいぶマイナー化されて物哀しげな響き。ロシアの国歌はもともといい曲だったんだと再確認。アジア的な雰囲気からもっとも遠い感じがするこのバンド、中国のを聞いてもゼンゼン中国っぽくない。アレンジといっても、主要な主題だけ借りて後はメロディー自体もかなり自由に作っています。君が代もしかり。それにしてもこれだけの国歌の歌詞をそのオリジナル言語で暗記して歌えるっていうのが何よりすごいことです。こっちはチェコの簡単な童謡ひとつ満足に歌えないっていうのに。。。
アルバムのブックレットには、各国オリジナルの歌詞と作者のクレジット、そして歌詞の英語訳まで丁寧に記されています。




ユーゴスラヴィアで最も早く独立したスロヴェニア、行ってみたくなりました。