ペンドリーノでストーンズに会いに行く!

ストーンズのブルノ公演は初めてのこと


Největší britská rock'n'rollová skupina Rolling Stones je zpět. Ano, je to tak― v létě vystoupí v České republice. Koncertovat v ČR měli již minulý rok, ale vystoupení na poslední chvíli zrušili kvůli zranění kytaristy Keitha Richardse.

そう、去年チケットまで入手していながら、フィジーでヤシの木から落ちて怪我したキースのせいでキャンセルになった(→おじいちゃんなのにすごすぎ…)ストーンズ公演のリベンジ(笑)公演へいざチェコ第二の都市、ブルノへ。

チェコ在住2年目にしてお初のペンドリーノ♪に乗れるとあって楽しみ倍増。

車体に誇らしげにプリントされてるこの2時間23分。でもね、帰りのバスと変わらないっていったい…(笑)。チェコの新幹線と言うと語弊があるかも。結局線路は昔からのままで、そんなスピードは出せないのです。

でもこのイタリア製の車両に乗ってみたかったのよね。。。(by鉄子

オストラヴァへ行く路線もあるのだけど、今回のブルノ経由ウィーン行きはその名もメンデル号。車内放送はチェコ語はもちろん、英語、ドイツ語もあって、従来線とは違う旅行気分。ジングルが♪シミ〜ファソ〜ラシ〜♪とスメタナモルダウ(ヴルタヴァ)のテーマでチェコ旅情を盛り上げます。インテリアはブルーで統一しててなかなかお洒落。

100コルナばかしプラスすると、お弁当付き1等車に乗れるらしいのですが、あっさり2等車(プラハからブルノまで大人一人約400コルナ)で行くことに。軽食や飲み物はブルー・バーというバー車両で買えます。

まんまなブルー・バー。。。

セットメニューもあります。

迫力の背中に圧倒されつつ順番待ち。

スッチー風の制服がよく似合ってるお姉さんは、さすが国際列車、流暢な英語で応対。
切符チェックに廻ってきたお兄さんの格好もピシっと決まってて◎。


トイレも完備、車両の連結部分もコワくないし、

エスプレッソ(33kc)もペンドリーノ・トルティーヤ(59kc)も悪くないのですが。。。

結局キャラクターがこのヒトなのね。
ゾンビこと(笑)、カレル・ゴット様なり。

その他、車内中に貼ってある、いったい何ヴァージョンあるんだ?というクラウス大統領のポスターなどなど、突っ込みどころ満載なペンドリーノですが、無事ちょびっと遅れ(笑)でブルノに到着。

ブルノは少しだけ立ち寄ったことがある程度だったので、トレードマークのワニがいる旧市庁舎、緑の市場、いくつかの教会と丘の上のお城、そして忘れちゃいけない(これもメインの目的だった)世界遺産・トゥーゲンハット邸の見学、メンデル博士の博物館、と1泊2日めいっぱいのブルノ観光を楽しみました。暑くて最後はバテバテだったけれど、↓でなんとか乗り切りました。

まろやかでおいしいスタロブルノ。プラハではたま〜に置いてるお店を見かける程度のこの銘柄、さすがにブルノではほぼこれ中心。右は普通のと黒ビールのハーフ&ハーフのジェザネー(řezané)。
ブルノ観光の詳細はまた別の機会にして、ストーンズライヴのことを少し。
ブルノにストーンズがやってくるのは今回が初めてながら、チェコ国内のライヴは今回で5回目を数えます。1回目はビロード革命後まもない1990年夏、まだチェコスロヴァキアだった時代。“Urban Jungle”のツアーで、旦那いわく、当時のポスターに書かれた“Tanks out, The Rolling Stones in"(戦車が出て行き、ストーンズ来たる)の名コピーがいまだ忘れられない記念すべきライヴだったのだそう。

68年のプラハの春事件以来、駐屯していたソ連の軍隊がビロード革命後も去っておらず問題になっていたところへ、ようやく半年後、出て行く算段がつき、ちょうど入れ違うようにストーンズがやってくることになったのです。彼らの友人でもある当時のハヴェル大統領が直々にプラハ城へ案内したこの初回公演は、自由を手にしたチェコスロヴァキアの人々にとって象徴的な出来事でした。この頃のかつての反体制派の人たちの写真を見ると、ホント皆さん顔が輝いていて、喜びが伝わってきます。

その後、95年に初回と同じくプラハのストラホフスタジアムで、98年はT-Mobileアリーナにて、そして2003年は近所のレトナーへ、やはりハヴェル元大統領と“Fuck The KSČM”(くたばれ共産党!)というTシャツに身を包んで登場、そして今回のブルノの博覧会場へ。

若い人も多く集まり、聴衆は3万人に達する勢い。前座のCharlatansが終わって21時近くになってStart Me Upで登場、ほぼ2時間野外ステージを所狭しと駆け抜け、その変わらぬスタイルにため息。還暦すぎなのに…。花火が何度もあがり、大砲のような衝撃で炎が燃やされ、リボンが放たれ、ピックが飛びかい、レジェンド・バンドの期待を裏切らないゴージャス・ライヴ。でも直前30分のチェコ語猛特訓の甲斐あってか、挨拶だけにとどまらないミックのかわいい英語なまりのチェコ語チェコ人たちは嬉しそうでした。
“Ahoj Brno!”(やぁブルノ!)“Konečně jsme tady”(とうとうここへ来たよ)“Díky, že jste počkali”(待たせてごめんね)“ Jste z Prahy? z Polska? z Slovenska?”(プラハから、ポーランドから?それともスロヴァキアから?)“Nádherná noc”(素晴らしい夜だね) などなど驚くほどたくさんチェコ語でMC。チェコ語に限らず、彼らはライヴでなるべくその国の言語で話しかけるように努力しているそうですが、たとえカンペを見てたとしても(笑)素晴らしい出来でした。

ライヴの様子と記事(チェコ語)はこちらから→http://novinky.cz/kultura/rolling-stones-nadchli-brno_119357_8198e.html
http://www.ceskenoviny.cz/kultura/index_view.php?id=262830
次はいつかな。。。