バーガーキングあるいはプラハ的ファースト・フード První Burger King v ČR aneb Pražské rychlé občerstvení

バーガーキング、プラハに参上!


本日チェコ第一号店となるハンバーガーチェーン、バーガーキングプラハのズリチーン(Zličín、プラハ西部、地下鉄B線の終点駅)にオープンしました。

スタバに比べるとそうでもないけど、新聞やTVでも大きく取り上げられ、センターから離れた地下鉄最終駅のショッピングセンター(地下鉄B線の終点Zlicin駅前、Metropoleショッピングセンター2F)という地味〜な立地にもかかわらず、この通り長蛇の列。

あまりに長い列にくじけて2軒隣の、バーガーキング最大のライバルであるところのココでつい妥協しちゃった人たち多数。。。

でもミーハー☆リビチカは、チェコお初の、そして自身食べるのもお初のバーガーキング目指してやってきたので、列の後ろに並び、じっと我慢。そして…

およそ30分後、ついにゲット!(ファーストフードだってのにありえない…)
感想は…ただただデカイ。ごく普通のホッパー・メニュー(Whopper menu、フライドポテトとコーラが付いて109コルナ=約600円也)なるものを注文したのですが、お腹すいてたからよかったものの、かなりのボリュームでした。同時に頼んだサラダは凍ったまま出てきてギョッ。ハンバーガーは、トッピングして自分仕様にできるということで、チーズ&ベーコン入りを+20コルナでオーダー。バーガーのお肉は、今までのファーストフードにない焼き具合で美味しかったです。

ハンバーガー相手に写真撮ってるのは私ぐらいかと思いきや、けっこうあちこちでカメラを手に取る人たちを目撃。“První Burger King v Praze!”(=プラハで初めてのバーガーキング!)とハシャいで撮り合いっこしてるティーンエイジャーらしき女の子や、5,6人で来てハンバーガーと一緒に記念写真に興じる仲良しグループの少年たち、などなど。

日本では1993年に上陸し、マクドナルドの安売り攻撃などに負け、2001年にいったん撤退。去年再上陸し、現在は10店舗になるそう(Wikipediaより)。もうこっちに来て3年なので、全然知らなかった〜。しかし再上陸後の、ごく最近できたという神奈川初の店舗が本厚木ミロード店て。。。どんだけ地味やねんて感じなんだけど(あ、決して本厚木に悪気はないです)、プラハもZličínのショッピングセンターMetropoleという、地味さ加減では負けていない立地から、これがバーガーキングの戦略なのでしょうね。

Zličínの後は、Chodov(プラハ4区)のショッピングセンター内、Pankrác(同4区)、共和国広場のショッピングセンターPalladiumなどに随時出店予定。

チェコバーガーキングを運営するのは、既にKFC、スタバ、ピザハットなどを中東欧市場で展開しているAmRest Holdingsという会社。オランダに登録するポーランドの会社で、やはり一度は撤退したポーランド市場でもバーガーキングを復活させ、現在ワルシャワやワロツラフなど5都市に8店舗ほどをかかえています。

チェコ市場では、マクドナルドに16年、KFCに14年の遅れをとって初進出となったわけですが、関係者によれば「機が熟した最適のタイミングで」参入を考えていたとのこと。というのも、マクドナルドよりハンバーガーがかなり大きいこともあって、同じような基本的セットメニューがマクドナルドのそれに比べると10コルナ(約50円)ほど割高になってしまうので、価値の違いが受け入れられるようにファースト・フード市場が熟すのを待つ必要があった、とのこと。

鳴り物入りで上陸したスターバックスも、あれ以来次々と支店を増やし、プラハで私が知るだけでも、最初のマラー・ストラナ広場店をはじめ、プラハのルズィニェ空港、Palladium内、Zličín店(下記写真)、旧市街広場の天文時計の前、Na Pořící通りのJosef Gočárの旧レギオン銀行(現在はČSOB)の並び、そしてもうすぐオープンするであろうヴァーツラフ広場店と増殖中。

ヴァーツラフ広場といえば、チェコの昔っからのファーストフードが健在。

私が来た頃は、まだソーセージ30コルナぐらいだった記憶があるけど、今やほぼ倍の50〜60コルナします。

好きな種類のソーセージを指差して、パン(チェコの、ちょっと酸味のある黒パンchleba)とマスタード、それにオプションでピクルス(okurka=オクルカ)も付ければ尚可。そばにあるテーブルで立ち食いが基本、夜中もやってます。

立ち食いといえばプラハのあちこちにあるお肉屋さんの中にあるイート・イン・コーナーは、朝からスープなどを食べる地元の人たちや、ランチ時は特に、つなぎの作業着姿の労働者のおじさんたちで混み合うディープかつ伝統的ファースト・フード。

パンにハムだけでもいいし、グヤーシュなどのスープ、煮込み系、チキンやカルバナーテク(にんにく味のパンチの効いた硬めのハンバーグみたいなの)、ジーゼック(豚カツ=下記写真、ポテトサラダと一緒にいただく)など、お店によってはその辺のレストランより美味しかったりします。

この手のお店は段々と減っていますが、絶対になくならないでほしいもののひとつ。チェコ語で注文が基本なのが外国人には敷居が高い?ところですが、慣れるとチェコ人気分をたっぷり味わえて楽しい。


クネドリーキも1枚から頼めるから、食べられる分だけ注文できて無駄知らず。一皿50コルナしないで食べられるところも。

さて、旦那の野暮用につきあってコトヴァ百貨店の裏を歩いていたら、季節柄、申し訳程度の小さなクリスマス屋台がいくつか出ていました。

ここのJehněčí klobása(イェフニェチー・クロバーサ、仔羊肉のソーセージ、55コルナ)がめっちゃ美味!

パンはフレバじゃなくてフランスパンをカッリカリにトーストしてあって、マスタードもちゃんとしたDijon味がするリビチカ一押しソーセージ。お近くを通ったら是非♪

隣のベルギー・ワッフルもおいしそうだったな。。。

寒くて長い冬が始まってしまったプラハですが、あったかい美味しいもの食べて乗り切りましょう♪