ズラター・プラハ(Zlatá Praha)をひっそり歩く

ドアの向こうはどうなってるんだろう?


ここ2週間サボってる間にすっかり寒くなったプラハ
もう暖房いれてる、っていうお宅も多いようです。ウチはまだ厚着で頑張っていますが。。。外を歩く時は、長袖+カーディガン+トレンチコート+スカーフorマフラー、っていう感じの寒さ。朝晩はとくに冷え込みます。

言い訳がましいようですが、ここんとこ日本からお客様が来ていたのでいろいろと出かけていました。合間に映画やライヴや友達との飲みもあったりして(→日本にいるときとたいして変わり映えない…)夜のプラハを遅い時間に歩いたりします。

静まりかえった交差点。

昼間は地図を持った観光客でごったがえしていた旧市街もこの通り。

あまり人通りがない夜の道を歩くのはおすすめしません、といっておいて矛盾するのですが、特に一人でこのような道を歩く時間がとても好きです。カフカの気持ちがわかるような気がして。。。

マラー・ストラナ(Malá strana=小地区)のとある一角。

昼間とは違うプラハ城の一部が浮かび上がるお気に入りの道。

人が急にいなくなったズラター・プラハ(Zlatá Praha=黄金色のプラハ)を歩いていると、慣れた道でも迷っているような錯覚にふととらわれます。

それでも足は自然にホスポダを覚えており、知らなければ通りすぎてしまう入口を入るとやっと人の声とグラスの音が聞こえてきて、通りを歩いていたときは止まってしまっていた時間が動き出します。

さて、いいホスポダとは、

①ビールがおいしくて適正価格(当たり前だけど一番大事でしょう)。
②おつまみもすごくおいしい。
③日本とはちょっと違う意味だけど、いいバーテンダーがいる。
具体的に言うと…客に向かってあれこれ指図する(笑)とか酔っ払いながらてきぱき仕事してるとか、仕事の日じゃないのに、仕事場で客として飲んでるとか!
④常連客がほとんどを占めていても閉鎖的な感じがせず、好きなこと(トランプしたり、楽器弾いたり)ができて、それでも心地よい程度のうるささで、バーの周りに立ち飲みの人があふれている。
⑤ひとりで通ってる人も浮かず、別々に集まった客同士が気軽に会話する規模の狭さと微妙なテーブル間の距離と雰囲気がある。

そんなところを全てクリアした、お気に入り3本の指にはいるホスポダにて。

あっという間に飲み干してしまったビールと日本からのおみやげのおせんべいをつまみに。仕上げはスリヴォヴィツェ。

日本に帰ったらこころゆくまでおちょこを傾けるゾ、と誓いつつ、静かに夜は更けていくのでした。

また来てくださいね。