クルテク50歳記念を祝うチェコの子供たち

クルテクと作者のミレル氏


数日降り続いた雪で、ちょっと坂がある公園などではそり遊びをする子供たちをたびたび見かけた週末。でも今日が最終日のここにもチェコの子供たちが詰め掛けました。

アンジェルそばのバロック建築のお屋敷、Letohrádek Portheimkaで、クルテク誕生50年を記念する展示が去年から開かれていましたが、後回しにしてるうちに最終日になって慌てて駆け込みセーフ。。。
作者のズデニェック・ミレル氏は今年で86歳になろうというお年。まさにクルテクと共に、の人生です。去年の10月28日の祭日には、クラウス大統領からの勲章をもらっているのをテレビで見ました。

会場では、大人は子供たちの付き添いらしき人しか見かけなかったけれど、さすがヴェチェルニーチェック一番人気のキャラ、クルテクに子供たちはおおはしゃぎです。


館内はヴィデオのコーナーやセル画の展示、大きなぬいぐるみとクルテク・ワールドが。子供たちのお絵かきコーナーも。

原画に忠実なのもあれば、斬新な解釈のも。


クルテク気分に浸れる、土が敷かれた薄暗い“地中のお部屋”もあります。

クルテクとその仲間たちに混ざるようにして、子供たちが思い思いに過ごしています。

クルテク・グッズもこんなに。
そしてクルテクの展示の他にもチェコ・パペットアニメファンには感激のこんなものたちが。。。

ジートルンカ(Jiří Trnka)の作品。古くは見えなかったけれど、ホントに撮影で使ったものなのかしら。。。

セコラ原作『アリのフェルダ』のコマ撮りアニメで知られるヘルミーナ・ティールロヴァー(Hermína Týrlová)の作品も! 渋谷のイメージフォーラムで見た、カレル・ゼマンとの合作『クリスマスの夢』の強い印象が忘れられません。。。

そして…チェコのパペットといえば、彼ら。

デイヴィツカーそばの同名の劇場で有名な、SpejblとHurvínek親子。ここへは去年、学校の文化プログラムで訪れ、3代目にあたる人形使いマルティン・クラーセック(Martin Klásek)さんの魔法のような技と見事な声の使い分けに一同釘付けに。

売店で今回の記念のポスターと“země pohádek”を何冊か買って、ヴィノフラディのレストラン、U Básníka pánveへ。

ここは最近、チェコのブレスク(Blesk)という、日本でいえば東スポみたいな感じの新聞なのだけど、そこに載ってた有名人御用達のレストラン。

あのカレル・ゴットや、映画の俳優さんたちのお気に入りの、その名も“詩人のフライパン”という、なにやら高級感漂う店名。でも飲み物とメインを頼んで一人400コルナもあれば十分。お得なランチなら日替わりで4種類から選べて100コルナ前後、とこの雰囲気では頑張っているお店です。

スヴァジャークは50コルナ、ビールは30コルナとまぁまぁの値段でしょ?


私は鴨料理をいただきましたが、フライドオニオンがクネドリーキに添えてあったり、ソースが別に出てきたりしてちょっと洗練されています。味が濃いのはやっぱりチェコ料理、なのだけどおいしくいただきました。ただサイドメニューやデザートは無理、なボリューム。。。プラーグ・ポストとかの英字新聞では全然宣伝されていないけれど、英語メニューはあるようだし、チェコ伝統料理系も手頃な値段で揃っているので、チェコ料理を食べたい、という観光で来た人を案内するにもいいかも。ワインやヴィナールナっぽいおつまみも豊富なので、在住の友達とぶらっと入るのにも使えそうなお店です。

U Básníka pánve
Mánesova 62, Praha2
Tel:222-250-072
open 11:00-24:00